水をそっと噛むような
手応えのない世界
失くしたもの何一つ
呼び起こしはしない
探していた欠片
そこに赤い空が
泣いているの?
数えた記憶
君の中、何度も生まれるその日まで
僕を思い出して
誰の声?
耳の奥 響き渡る言葉
何も感じない心
呼び覚ましたのは
新しい欠片
抜け殻の僕に与えられた
開く度に甦るのは
遠い闇が沈む髪
君がいない この時代(とき)に
僕は置き去りのまま
夢中で走る
悲しいあの日の夢をぬり変えていく
君の記憶の中で生まれる僕が
そうしてまた僕らは
出会うことなく惹かれていく
時代を越えて 強く 強く...