東京に初めて
雪が降った日に
キミはこの部屋
出て行った
はしゃいだ街に
不自然だったね
アタシ1人が泣いていた
背中越しに聞こえた
『ありがとう』が
消えなくて
「大好きだよ」って言いたいのに
「大丈夫だよ」って繰り返した
この部屋で起きた全ての事
半分こにしてキミは行った。
窓から見てた
歩いていくトコ
キミが探した
ふたりの部屋
喧嘩をしながら
選んだカーテン
ブルーとピンクの
ハブラシも…。
「行かないで」が言えてたら?
キミの前で泣けてたら?
『行ってくるね』って
振り返って
手を振るキミはもういなくて
この部屋で起きた全ての事
半分こにしてキミは行った
遠ざかるキミ見えなくなって
アタシが関われない未来へ
珍しく降り始めた雪が
余計に胸を寂しくさせた
泣いて 揺れて 決めた
『ここ』を離れる事
さよなら
もう会えなくなるけど…
幸せだったよね?
降りしきる雪 雨に変わる
あの日と同じ
はしゃいだ街
キミと過ごした部屋を離れ
キミの知らない場所へ行こう
もうすぐこの雨も上がって雪を溶かし消えるだろう
叶わないふたりの約束も…。