嘘を放てば罪なのか
誠を貫くが正論か
しゃぶりかじった林檎には
薄く血がにじむ
先の曇る空に 願をかけながら
強がって強がって 嘘を身にまとう
鋼のような目は 人知れず何度も
涙して涙して 膨らんでいく
そうさ心通わせて 唇を吊り上げる
繰り糸の手 震わせたままで
照らし出された月の裏
本当の僕は そちら側だ
覗かないでとうつむいて
顔を隠している
周りと合うコードを
かき鳴らしながら
協奏の毎日に 身をゆだねてる
そうさ心凍らせて 声を殺す葛藤
嘘が罪ならば 僕は生きられない
「いつか心通わせて」
誰しも願う虚像
嘘をつく僕を どうか愛してくれ
照らした月の表裏
本当の僕は どちら側だ
心は全部見えないから
楽で辛いんだ
嘘を放てば罪なのか
誠を貫くが正論か
かじった林檎に血がにじむ
この心のように