ここは最初の荒野
時々 愛が歩いて
疾しい所は全部 透き通って見えるでしょう
悲しい事の方が
僕には多い気がして
飛び越えた筈が今日も振り出しに戻るでしょう
忘れ難い
忘れなさい
ところが同じ道を辿って
どこにもない事にしたい
いつもと違う道も同じ顔です
太陽が少し足りない場所も翳る迄 走る列車
飲み込んだ者を一人残さず灰にして
永遠に生きる人間の群れを縫って
どこへ 向かうのか
僕は混沌の上を
汽笛を鳴らし
赤道へ
あの不可思議なサイロ
時々 愛を失くして
正しい事など全部間違えて仕舞うがいい
人間の形だ
僕は次第に声を枯らした
その方がキミに近い
忘れなさい
嫌 忘れ難い
来る日も違う途を目指して
どこにもない事にはならない
いつもと同じ途の向こう側へ
太陽と月の行き交う場所を飽くまでも走る列車
乗り込んだ者は一人残らず歓喜した
永遠に生きる人間の群れを縫って
どこへ 向かうのさ
僕等 混沌の上を
汽笛を鳴らし
赤道へ
痛みは土に埋め
旅は続くのでしょう
光を奪い合う程
覚悟など要らない
痛みは土に埋め
涙を流すでしょう
奇跡を奪い合う程
覚悟など要らない