僕はエラ呼吸のサカナ
音もない水槽 の中なか
あなたの声に耳を澄ます
聴こえない聴いてみたいな
溺れないように僕のをあげるよ
毎晩の妄想逢瀬ごっこ
それも今日で終わり
あなたのとこまで飛び出して
死ぬ間際最後に夢を見せて
あなたがどうか僕の僅かな息を
吸い取ってくれますように
僕はエラ呼吸のサカナ
ゆらり揺れる水色の詩
あなたのその綺麗なウロコに
一度でいい触れてみたいの
あなたを引き連れて深海へ
深く深く潜ってゆく
そこで二人は幸せに
暮く らしましたとさ…
あなたのとこまで飛び出して
死ぬ間際最後に夢を見たんだ
ここでは生きられない僕は
泡となって消える
あなたのとこまで飛び出して
死ぬ間際最後に夢を見せて
あなたはどうか美しくいつまでも
咲いていてくださいね
