君の声が泣いているような気がした。
だけどなんでそんなに笑っているのかな。
今日も誰かに幸せが配られたろうか。
君はそう言って、笑って泣いているんだ。
人はまた欲しいものを奪い合って目が眩んだ。
本当を見失った。
それを誰が価値あると決めたものか、
意味を持たせた偽物だ。
こんな世界じゃ敵も味方も居ないさ、
だから君は泣いているんだろう。一人泣いているんだろう。
いつだって助けての言葉など無駄、と呟いた言葉。
気付いてよ、僕の気持ちを。
君が嫌いな日々のこと、報われたいと願っていること、
知っているよ。分かっているよ。
それを肯定したい。
君に幸せを買っている誰かが傍に居るってこと、
忘れないで。
君の声が泣いているような気がした。
あれからまた涙は見せないまま。
今日も何処かに幸せが捨てられたんだろうな。
瞳が宿す光はない。
知らない間に決められた幸福度を、
人は夢中で追いかけ回して周りを見ようともしない。
それなら、人の為生きる虚しさを君が嘆いても、
それを愚かだ、なんて言えないよ。
僕の声は泣いているままなのかな。
届かないと、ずっと前知っていたよ。
いつか君が僕の時間、辿り着いたら、
こんな歌を残しておくよ。
君が嫌った日々のこと、報われたいと願っていたこと、
知っているよ。分かっているよ。
それを肯定したよ。
君に幸せを買っている誰かが傍に居るってこと伝えたくて。
君が抗った日々が、今も僕を生かしていること、
知って欲しい。分かって欲しい。
それは揺るがない証だ。
君の幸せを願っている僕が、此処に居たってこと、
忘れないで。