君が辿った後悔は、僕が歌う理由になった。
君の笑った瞬間が、僕の心を埋めてくれた。
間違った数と同じだけ前に進んだと思えばいい。
躓いた日々が繋がって出来た今日を生きるんだ。
世界はまるで僕のことなんて知らずに、
昨日を溶かして回って行く。
時計の針は奏で出した。
鳥が羽ばたいた君が見上げた空。
胸を貫くような冷たい青だった。
瞼に刻まれたそんな色たちは、
僕の心を揺らして、背中を押すのさ。
意味が欲しいと言うのなら、自分から手を伸ばして、
飾ることのない姿でさ、真っ直ぐ見つめ合ってごらん。
君が想像してるより未来はずっと優しいよ。
だからそのか弱い心一つ抱きしめて離さないで。
今まで遠ざけてきた記憶の幾つもが鮮やかに色づいて、
向き合おう、そう思えた。
僕の差し伸べた震えた左手が触れた気がしたんだ。
いつかの温もりに。
遠く願っていた。認めてあげたくて。
決して届くことはないこの歌を歌おう。
間違ってなんかない。弱くても構わない。
怖がったっていいさ。僕は今此処にいる。
あの日見上げた空、あの冷たい青は、
此処に繋がる導になるから。
これで少しは役に立てたかな。
満ちる期待は、風に溶かして。