なぁ、覚えてるかい? grandma
あの頃の僕といったらどうしたもんか
どうか、時を越えてあなたのもとへ…
今思い出すよ 僕がまだ幼い頃いつも見守ってくれた天使がいたのさ
やさしく微笑みかけて危なかしい僕を助けてくれた
愛らしくてか弱い天使がいたのさ
震える手で頭なでてくれたね 曲がった背中でおんぶしてくれたね
鮮明に覚えてるよ暖かく心地よい僕を見てた目を
僕は眠りにつく時まで守られてた最高の愛で
まるでそっと羽で包まれスヤスヤその中でうずくまってた
あれからどれぐらい経ったんだろうか
遠くからまだ見守ってくれてるのだろうか
見せたかったこの姿 もしもこの声が聞こえるのなら
どうかもう心配しないで
また思い出すよ
僕がまだ幼い頃いつもそばにいてくれた天使がいたのさ
だけどもう飛べなくなっていた 羽はボロボロになっていた
きっと助けを待っていたのに僕は気付けなかったのさ
僕を呼ぶ震える声はいつもとちょっと違ってた
ゆっくり差し伸べる手は行方失い空に浮いてた
心和ませてくれた目は開かずに涙溢れていた
あの時わかってたんだね 別れが近づいてたって事を
あれからどれぐらい経ったんだろうか
遠くの地で今でも元気でいるのだろうか
言いたかったけど言えなかった
もしもまだ間に合うのなら どうか愚かな僕を許して
悲しみと痛みのジレンマで動けなくなった朝が来るまで
後悔の渦に飲み込まれ、ままならなくなった喋る事さえ
僕は天に祈った一つだけ
「もうわがまま言いません、いい子にしますから、
だから帰ってきてください。」
幾度と繰り返した次の朝が来るまで
光が優しく僕を包み込む 覚えてるこの温もり 願いは通じたんだ…
朝日が差し鏡に映り込む目が腫れた寝起きの僕だけがそこにいたんだ
あの頃の僕は無知で、バカで、
どうしようもなくて隠せなかった苛立ちを
あなたにぶつけてたくせ、都合がいい時だけ助けを求めてた
ごめんね。そしてありがとう。大人になってやっと気付くなんて…
oh my dear grandma 遠くからまだ見守ってくれてるのだろうか
見せたかったこの姿 もしもこの声が聞こえるのなら
どうかもう心配しないで
どうかもう心配しないで grandma