2004年6月28日 落とし物を拾った
歩いてく大股で
力強く大股で
いろんな景色を見たいから
走りはしないよ ちゃんと見たいから
これは使命だと思った
声が記憶を宿し 温もりが背景を動かす
踏みしめろと足跡が時期を待っている
一筋の陰が旅路を指差した
何かを犠牲にして人は大人になっていく
いつまでも引きずったままに
この重い想いは削れてすり減った形
軽い足で ステップ踏んで
重力に打ち勝ち顔上げてた
過去が泣いて 未来が笑って
やじろべえの様に揺れるour days
靴底埋めて 土蹴り返して
限界の歩幅で進む事がつぐないの様な気がして
絶対涙なんかこぼさない 絶対弱音なんてこぼさない
だってお前との約束が体内から消えてしまいそうで
振り向いた笑顔に手が届きそうで
闇雲にもがいても置いてけぼりで立ち尽くす
日が昇る 夜が去っていく
悲しみも 共に去っていく
深夜穏やかなさざ波が波うつ事を止めて不快な音が鳴り響いた
悲しみは怒りに変わり叫んだ 朝日が照らした
出会いは春、いや夏に入りかけるセミの知らせが聞こえてた頃
人見知りな俺に人懐こく簡単に懐に入ってきた
お前の笑顔はまだ幼児みたいでさ
そんな感覚は未体験ですんなり受け入れてしまった
それからは仲の良い子供みたいに何でも分け合って
夢や希望、喜怒哀楽までソーダアイスみたいに半分こ
変わらず退屈な日々だったはずが不思議と捉え方は違って
暇が暇を埋め尽くすように忙しさすら何故か感じだして
ずっとずっとこの場面が続くかの様に揺れる振り子時計の秒針
でも体感速度の何倍ものスピードでカレンダーは表示
あんな日が訪れる事を神様は知ってたのか
いろんな景色を見たいと大股で歩きパンパンのリュックの後ろ姿
詰め込まれてたのはそこにしかない才能と誰にも負けない好奇心
リュックからこぼれ落ちたのは俺への想いのカケラ
それが唯一のお前の形見
戻ってこなかったどんなに涙を流しても
だから今は諦めて2人の意思の間を歩いてる
なあ、ちゃんとそばにいるんだろ?
見たかった景色を見るんだろ?
このままで終わらせるわけにはいかないんだろ?
じゃあどこまでも行こう
歩いてく大股で(前を向いて)
力強く これからも大股で(力強く)
いろんな景色を見たいから(行けるとこまで)
お前の分まで ちゃんと見たいから
親愛なるお前に捧ぐ